林檎とわかば
片町で愛されてきた『林檎とわかば』が十三間町に移転したのは2020年10月のこと。時間をかけて物件を探したオーナーシェフの菊田裕介さんは、中庭に向けて空間が開いたこの古民家を気に入り、納得のいく形でリノベーションを施した。以前の店舗同様オープンキッチンに面して設けられたカウンター席は相変わらずの特等席。ゆったりと寛げるテーブル席も昼夜で異なる趣きが味わえると評判で、壁に飾られた画家で奥様の菊田響子さんの絵画が空間に凛とした空気感をもたらしている。
ディナーはシェフの世界観が堪能できるコースが断然おすすめだ。限られた量しか取引されないという滋賀県「岡崎牧場」の近江牛はシェフが惚れ込む逸品で、品質に比して値付けはかなり良心的。近江牛のフィレステーキをメインに据えたコースは、常連客の間ではかなりコスパが高いと評判なのだ。「いい意味でこだわりがない」という菊田シェフの料理は、フレンチのエッセンスは残しつつも食材に地物を積極的に取り入れるなど、とてもチャレンジングで、それでいて優しいぬくもりがある。見た目の華やかさだけではなく、食感の面白さや味わいの新しさを考え、ささやかな感動や発見を与えてくれる隠れ家の味。大切な人とだけシェアしたい特別なレストランとして長く付き合っていきたい店である。
【特典】
一緒にご来店頂いたお客様の人数分の
乾杯ドリンクサービス
※ワイン・スパークリングワイン・ビール・ソフトドリンクのいずれでもご注文いただけます。