日本料理 らはさか
和食料理人として知られる笠原将弘が監修する日本料理『らはさか』は、2021年に開業した北陸最大級のイオンモール白山「グランシェフズキッチン」の一角にある。金沢や北陸の食材をふんだんに使った料理はコースでの提供が基本で、昼は2,000円と3500円、夜は3,500円と5,500円の2種類、料金に応じてお造り3種盛りや主菜の魚料理、揚げ物や椀物が選べるようになっている。コースのかなめともいえる八寸は、豆皿や小鉢に季節の味覚が多彩に盛り込まれ目にも華やか。素材の活かし方や、食感の残し方、様々な調理法で仕上げられた一つひとつの料理に、日本料理の奥深さを味わうことができる。キッズメニューの「お子様膳」は魚の竜田揚げやとうもろこしの揚げ真丈など、たくさんのおかずとおにぎり、うどんがセットになっており、2世代、3世代で訪れる家族連れの評判も上々だ。
「万人に好かれなくてもいい、自分の料理とやり方を好きだと言ってくれる人が来てくれれば」という信念のもと自らの店『賛否両論』を立ち上げた笠原流の遊び心も随所に光る。例えば「杉野屋与作」の与作揚げを臆することなくそのまま提供するあたりだ。こちらは寛永17年にルーツを持つ能登・七尾が誇る水産加工会社「スギヨ」が手掛ける高級蒲鉾だが、笠原シェフが採用することで改めてその価値に気づかされる。職人が丹精して作り上げたプロも認める伝統の味や、滋味深い豊かな自然の恵みが身近にあることを、料理を通して教えてくれているかのようだ。日本料理の伝統や基本を踏まえつつも型にはまらず新しい挑戦をいとわない笠原イズムは、『らはさか』にも確かに息づいている。
【特典】
専属ソムリエ厳選ワイン(ボトル)
(¥3,000~¥4,000相当)